●チャイナドレス●
チャイナドレスは、満州族の民族服がもとになっている中国のドレスです。体のラインを強調し、セクシーさを感じさせるチャイナドレスですが、実際に中国の女性が日常生活で着ているわけではありません。清の時代に女性貴族の間で着られるようになり、同時期に、結婚式の衣裳として、一般庶民の間にも流行するようになりました。
現在は結婚式の衣裳ではなく、よりカジュアルなものとして親しまれており、ワンピースタイプではなく、二部式のチャイナドレスも登場しています。また、丈の短いものや、半袖、ノースリーブなど、さまざまなデザインのチャイナドレスがあります。
チャイナドレスの特徴としては、襟が高いこと、スリットが入っていること、装飾用ボタンがついていることの3つが挙げられるでしょう。スリットはもともと馬に乗るために入れられましたが、脚線美を強調するために、非常に深いスリットが入ったものもあります。素材は特に決まったものはありませんが、絹や麻、羊毛が主に使用されます。
●アオザイ●
アオザイとはベトナムの民族衣装です。アオは「着物」、ザイは「長い」という意味です。
起源は18世紀ごろに清朝から入ってきたチャイナドレスといわれており、そのため形もチャイナドレスと似ている部分が多々あります。
構造は立襟で、体にフィットした細身の仕立てになっています。また、長袖で、丈も足首にかかるほどの長さですが、チャイナドレスと同様、スリットが入っているため歩きにくいということはありません。
注意したいのは、体の線を強調するデザインなので、太ると着られなくなってしまうということです。アオザイを着るためには、ほっそりとした体型を保つことが求められるのです。
チャイナドレスとの最大の違いは、下半身にクワンと呼ばれる長いズボンやスカートを着用することでしょう。ベトナムは高温多湿なため、上衣には木綿が、クワンには絹が使用されます。色は、現在はさまざまなものが使われていますが、以前は、日常で着るアオザイには青、未婚女性用には白、既婚女性は紫が用いられていました。
●ガラベーヤ●
ガラベーヤとはエジプトの民族衣装のことです。ガラベーヤは足首まである長いワンピースで、頭にはターバンやスカーフを巻くのが一般的です。ゆったりとしたシルエットが特徴で、女性用の衣装というわけではなく、男性も着用します。
全体のデザインは、簡単にいうと、長い袋状の布に頭と手が出るように穴が空いているような作りになっていますが、これは、エジプトの気候を反映したものだと考えられます。強い日差しから体を守り、衣服をつけていても風通しがよく快適に過ごせるよう工夫されているのです。なお、生地はサテンや木綿です。
男性用は白や薄い色が主流ですが、女性用にはスパンコールがついていたり、刺繍がほどこされていたりと、派手なデザインのものも目立ちます。また、ガラベーヤはベリーダンスの衣裳として着用されることでも知られています。その場合はとても華やかな色、装飾が施されます。